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theoryandpath
2023.08.03

気楽に「文章を書く」為のお助けメモ

こんにちは、東谷です。

毎日暑いですね。
この時期はどうにも耐え難いじめじめ具合です。皆さんも体調には充分お気を付けくださいね。

何とも言えない空の色

本題の前に

これを読んでいる方の多くは社会人か、もしくは間もなく社会人になる方ではないでしょうか。
学生の頃と今を比べると、人間関係を含む環境やものの捉え方、考え方など多くの点で「変化」がありますよね。

私の経験ですが、その変化の一つに「求められる文章」があると思っています。

学生には、自分の考えを述べることを重視した課題が与えられがちです。
誰が書いても同じでは意味がなく、「個性」を出しつつテーマに沿った文章を書く必要があります。

一方社会人になると、重視される能力は個性よりも「統一」や「簡潔」です。
読みやすい文章を書くには余計なものを削ぎ落していく作業が必要になり、個性はおのずと削ぎ落される部分に分類されていきます。

改めて考えると、学生の頃に磨いたものを大人になってわざわざ封殺するような社会の仕組みは良くないな、と実感しますね。

この流れを汲んでいく過程で、「あなたのことを自由に書いて」と言われることに拒否感を抱いてしまう人は少なくないのではないでしょうか。

実際に社内からも、普段クロコサイトに載せているようなブログ記事を書くのは難しそう、というような声がちらほら聞こえてきます。

今日は私が普段書いているような社内ブログを題材にしながら、「文章が書けない」という人への助け舟になれるようなお話をしていきます。

もしかしたら、感想文などの宿題にお悩みの学生の方にも効果があるかもしれませんね。
どうか最後までお付き合いください。

①テーマを決めてみる

書き出してから完成するまでの間は、人によっては途方もない労力を要するでしょう。
文章を書くにはパワーが必要です。

その前にそもそも、テーマを決めるのが難しい
読む人のことを考えながら、自分が最後まで書ききることのできる面白いテーマなんて、そうそう思いつきません。書いている途中に燃料切れを起こすのは避けたいところです。

冒頭で述べた学生の頃との違いがここでも出てくる気がします。「与えられたテーマで書く」ならまだ出来るのに、と思いますよね。

でもよくよく考えてみると、好きなことへの熱量というのは今も昔も変わらないのではないでしょうか?
嫌いなものより好きなものを語る方が気持ち良く言葉を紡げると思います。
ということで、まずは好きなことについて書いてみましょう。

一点注意事項があります。
それは「自分が好きなものを、それを知らない人に説明する」という意識を持つことです。書くことに慣れていないのであれば特に気を付けた方が良いですね。

好きなものを好きなだけ書き連ねるだけだと、読む側は飽きてしまいます。これは皆さんにも経験があるのではないでしょうか?
私は、読み手に親切であろうとすることも、良い文章を書く秘訣だと思っています。

②スタートとゴールを決めてみる

文章を書くことに苦手意識がある人は、具体的にどんな理由で筆が止まるのでしょう。

まずは「起承転結」というものについて。
上手く四つの内容に纏められないと思う方もいるかもしれませんが、私は正直「起承転結」をさほど気にしていません。
小説や台本なんかではもちろん重視した方が良いのでしょうが、社内ブログのような文章であれば基本的にがちがちに固める必要は無いと思っています。

ひとまず、最初最後を決めてみましょう。
何が書きたくて、何を伝えたいか。スタートとゴールを決めるだけで道のりはぐっと楽になります。

例えば、前回投稿した私の記事を参照してみましょう。

きっかけ:映画館で映画を観たら楽しかったのでブログ記事として書きたい
テーマ:「映画館に行った話」

最初:映画館って凄いね!って話。
最後:映画にハマったというよりも「映画館に行く」にハマったので、みなさんもぜひ。

「映画館」で感じたあれやこれや (https://www.quroco.co.jp/staffblog/4250/

こんな具合です。
この時点では映画館が楽しいことしか分かりませんが、これで充分です。
スタートとゴールをしっかり決めておくことで「結局何が言いたいの?」とならない文章が書けます。

③チェックポイントを決めてみる

スタートとゴールを決めたら、次は間の項目を決めていきます。
テーマを出した時に考えた、なんでそれを好きだと思ったのかという部分を中心にしていくと良いかもしれません。

これはいわば、ゴールまで脱線しないようにするための路線図作りのようなものです。

何が書きたいかな、と考えながら乱雑に箇条書きしてみます。
ある程度書き出せたら、どんな順番で書いたら収まりが良いか考えながら項目を入れ替えます。

私の記事ではこんな感じ。

・映画館に行ってみた。きっかけはスラムダンク
・映画館で映画を観る意味とは?
→自分の中の結論を書く

・映画を観る事への無意識の壁
・障壁を取り除くには「行くしかない」
・同じ映画を数回観る行為
→体験談を書く

・予告を観ると観たくなる。
・パンフレット、グッズ
・ポップコーン食べる派?
→「映画館」で思いつくものをいくつか詰め込む

「映画館」で感じたあれやこれや (https://www.quroco.co.jp/staffblog/4250/

順番を入れ替えながら、三つくらいのに分けてみました。
「この項目でこの言い回しを使いたい」や「このエピソードを入れたい」というメモがあっても良いですね。

ここまでに決めたものをまとめるとこんな図になります。全体像が浮かんできましたでしょうか?

④文章の統一感を出すには

テーマに沿ったスタートとゴール、そしてチェックポイントが決まりました。

これで記事を書く準備は万端です。
あとは各チェックポイントに沿って少しずつ書き進めましょう。

この段階まで来た時に、あれこれ考えすぎたせいで前半と後半が全然違う文章のようになってしまう、という悩みを聞いたことがあります。
極端な例で言えば、時間をかけたせいで文体が丸ごと変わっていたりするのは正直あるあるです。

それを防ぐためには、一回にかける時間を短くしていくのが良いと思います。

例えば、一気に書き上げる時間を30分だけにする。
すいすい文章を書ける時間は人それぞれだと思いますので、ここは自分が丁度良いと思う時間で大丈夫です。

しばらく違う作業をして次に再開する時、ここまで書いたものを一度読み返してみましょう。
そうすることで「自分が何を書こうとしていたか」「どんな文体で書いていたか」を思い出しながら続きを進めることが出来ます。

この手順で書いていくと、ある程度ぶれずに纏まった文章が出来上がるのではないでしょうか。

周りに人がいない環境であれば、音読してみるのもおすすめです。
ちなみに文章の途中に打つ「、(読点)」ですが、音読した時に息継ぎをしたいタイミングで使うとバランスが丁度良くなります。

どうでしょう。納得のいく文章が書けそうですか?

さいごに

苦手なことを克服するためには「何か」をしなくてはいけないと思います。

最初の壁は高く感じるかもしれませんが、いっぺんに乗り越える必要はありません。
少しずつ「乗り越えるための練習」をしていきましょう。それが克服するための「何か」です。

この記事が少しでもあなたの手助けになれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまた~。

Author
東谷 アズマヤ
好きなものには実直に!気になるものには一直線!色んな知識や発見を食べて成長することに毎日命を燃やしています。それぞれの持つ「色」をそのままに、クロコで働く楽しさをお伝えします。