こんにちは、クロコの森です。

昔の話になりますが、若い頃バンドを組んでいました。

バンドを通して貴重な出会いもたくさんありました。今でも仕事抜きに本音を話せるのはその時のバンドメンバーだったりします。
そして何より、バンドをやっていたからこそ得られた経験の数々は、今の仕事にも活かせていると感じます。

今回はそんなバンド時代を振り返りつつ、仕事においてためになったと思える過去の経験についてお話ししていきます。

人の「感情」をどう動かすか考える

バンドをやっていた頃は、とにかく夢が大きかったです。それこそ「フジロックに出たい」とか、そんなレベルの大きな野望を抱いていました。
スタジオに入ってとりあえず演奏を合わせてみて、何となく楽しいな、ではなかったんですね。

それよりも、どうやってライブで観客を感動させるか、どうやったら偉い人の目に止まることが出来るか、なんてことをずっと考えていました。

お客さんをひとりでも多く増やすために試行錯誤し、自分たちの音楽を受け入れてもらえるよう少しでも良い曲を作ろうと奮闘する毎日。
とにかく売れなきゃ意味がないと思っていましたし、逆に言えばそのモチベーションがあったからこそバンドを続けられていたのだと思います。

それって実は事業においても同じで、サービスを通していかに「ファン＝ユーザー」を増やせるか施策を練り、手を尽くします。

事業において数値というのは様々なバロメーターになるとても重要なものですが、それと同じくらい「記憶に残る」ということも重要です。
見た人、使った人、体験した人の印象に残ることがとにかく大事だと思っています。

そんな風に見た人の頭に残るようなメッセージを作ることが、我々が目指すべきサービス開発のあり方です。
これは私がひたすらに「どうやって人に感動を与えるか」を考えていたあの頃の経験が活かされていると思います。

やりたい事を「真剣」にやる

以前、学生向けの就活イベント会場で「大学1年生なんですが、今やっておいた方が良いことってありますか？」と聞かれたことがあります。

私は、とにかく好きなことをやるべきだと思っています。どんなことでも、好きなことややりたいことを”真剣にやる”という経験はとても貴重で重要です。
その中で、あえて数字ではなく感動にフォーカスすること。中にはショックを受けることもありますが、恥をかいた分だけハートが強くなります。

私は今振り返ると、若いうちに海外旅行にたくさん行けたのがとても良い経験だったと思っているのですが、それもバンド時代に出来た知人がきっかけです。
当時は「自分にとって良いショックがないとだめだ！」と思っていたので、借金して行っていましたね。

新しい経験をするということがめちゃくちゃ大事です！
バンド時代を振り返ると、そういう意味でも本当に貴重な経験をしていたと思います。

物事の「価値」を知る

「新しい経験をする」ことの積み重ねは、物事の価値を知るうえでも必要なことだと思います。

以前、8000円もする数の子を食べたんです。やっぱり普段食べている2000円くらいの数の子とは全く違いました。

そこでふと「この数の子を売るためには、まず8000円の味を知らないとダメだな」と思ったんです。些細なことですが、この時私は”8000円の数の子の味”を知る経験をしたわけですね。

商品を売ろうと思ったときは、商品そのものの価値を身をもって知る必要があると思います。ものを知らなければ商品は売れません。

それは、私たちが取り扱う無形商材についても同じです。

5万円で受注するデザインと100万円で受注するデザイン。
100万円の仕事は作り手が「そのデザインの良さ」や「何がどのように5万円と違うのか」をしっかり知らないといけないのです。

ものを知るには経験を積みにいく必要があります。そういった「自分から動く時間」が非常に重要となりますが、私はその経験をバンド時代に色濃く重ねていたんだな、と思います。

おわりに

「頑張りたい」という気持ちの軸を仕事にだけに持ってしまうと、何かと失敗しがちです。
仕事の外側に頑張るところや楽しみがあると、バランスがとても良いんですよね。

仕事じゃない場所でやりがいを感じること。そしてその中で人に感動や喜びを与え「感情を動かす」という経験をすることは、とても貴重であり自分の財産になります。
そしてその経験を仕事に活かすことで、より付加価値の高いサービスが生み出されていくと思います。

「人の感情を動かす」
「やりたい事を真剣にやる」
「物事の価値を知る」
皆さんもぜひ日々の生活の中で、どれかひとつでも自分の財産となるような経験を積み重ねていってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。