熟考!「kawaii」とは何たるか
私は日常の中で、様々なものに対して「kawaii」と言っている気がします。
皆さんはいかがでしょうか?
この「kawaii」について、多様な視点から深堀りしてみるのが今日のブログです。
今回はいつにも増して、一から十まで筆者の独断と偏見でお送りします。
ついてこれるかな?(最後までどうかよろしくお願いいたします。)
kawaiiが伝播!
「可愛い」を英語にすれば「cute」や「pretty」になりますが、昨今はスラング的な言い回しで「kawaii」が使われているそうです。
cuteは、より具体的にいえば可憐だとかキュンとするといった意味合いが強め。
一方prettyは造形美など、見た目が整っていることに対して使われることが多いです。
そして、近年目覚ましい広がり方を見せている日本のポップカルチャーに関しては、音もそのままkawaiiで通じるようです。
確かにcuteといえば子供っぽいというニュアンスが含まれますし、きれいなものを表すprettyだけでは表現しきれない「可愛さ」も世の中にはたくさんあります。
従来の言葉では説明が難しいような漠然とした可愛さには「kawaii」を使う方が、伝わりやすいのかもしれません。
日常でつい様々なものに「可愛い!」と声をあげてしまいがちですが、この感覚が広く伝わっていくのはなんだか嬉しい気がします。
色んなkawaii
かわいい
カワイイ
可愛い
日本語の書き文字にはひらがな・カタカナ・漢字がありますが、それらを駆使して書き分けるだけでこんなに印象の違う「kawaii」が生まれます。
なんとなくですが、ピンク色を例にしてご紹介していきましょう。
「かわいい」
全てひらがなで表記することで、穏やかでふんわりとした様子が表現されているようです。文字だけ見てもかわいらしい。
後述する語源の「かほはゆし」に一番形が近い表記。
色で言えば桃色やペールピンクなんかが似合うでしょうか。
「カワイイ」
今度はカタカナにするだけでぐっと現代的な印象に。
ひらがなと比べてカクカクした字体には、サブカルな風合いが漂います。
ビビッドなショッキングピンクや、ネオンカラーなマゼンタなどがしっくりきそうです。
「可愛い」
これは正統派かつ、様々なニュアンスを内包していそうです。
漢字を当てはめた際に「愛」という字が採用されたのも興味深いです。
こちらはコーラルピンクから紅色まで多くのピンクが当てはまる気がします。
可愛いの語源は「恥ずかしい?」
可愛いの語源を辿っていくと、「かほはゆし」という言葉が出てきました。
漢字を当てると「顔映ゆし」と書きます。
相手が眩しすぎて直視できない、恥ずかしいという意味です。
さらに、元は「かわいそう」や「不憫」といった意味合いが強かったのですが、どこからか愛らしいという意味の方が強くなっていきました。
「恥ずかしい」と思うのは自分なのに、そうさせた相手の顔の状態を表す言葉が表現として定着していくのはなんだか面白いですね。
また「誰がどう見ても可愛い」ものにしか使われていなかった言葉が、どんどん多様なものに対して使われていくようになったのも興味深い変化です。
「最近の若者は何でもかんでも可愛いと言う」などと言われていた時代がありましたが、なんにでも良さを見出せるのは良いことなんじゃないかとも思います。
可愛い→写真に撮りたい→SNSに上げたい→からの余談
ところで「映える」と書いて皆さんはなんと読みますか?
元々あった「〇〇映(ば)え」という表現が、「インスタ映え」などの言い回しにより一般的に広く使われていき、その後なぜか前半を省略して「映(ば)える」という用語のみが独立するようになっていきました。
名詞のあとに続く言葉が濁るのは「連濁」という現象で、「〇〇映(ば)え」もこれに当たります。
例えば豚汁は「とんしる」ではなく「とんじる」ですし、株式会社は「かぶしきかいしゃ」ではなく「かぶしきがいしゃ」と読みます。
説明をたくさんはしょりましたが、これが連濁です。
「汁」だけなら「じる」とは読まないし、「会社」だけなら「がいしゃ」とは読まないはず。
それなら「映える」も、それ単体だったら「はえる」が正しいのでは…?
と、こんなことを考えているうちに100年くらい経って、「大昔、SNSに投稿する写真は「可愛くて”ばえる”」ものが良しとされていたんだよ」なんて歴史になるのかもしれません。
歴史の変化の一部に直面していると思えば、まぁ…いいのかな…。
赤ちゃんはkawaii
「kawaii」の本題に戻りましょう。
「赤ちゃんって可愛い」という感情は多くの人が納得できるものかと思いますが、実はこれには理由があるそうです。
以前何かで聞きかじった情報なので出典がなく申し訳ないのですが、可愛いにまつわる雑学をご紹介します。
まず赤ちゃんが可愛い理由について。
産まれたばかりの人間の赤ちゃんは多くの動物と違い、一人で生きていくことができない期間が長く続きます。
親や周りの大人の手助けがないと、食事をすることすらままならないのです。
よって、周囲の大人の「守ってあげなくちゃ」という庇護欲をかき立てるために、可愛い見た目をしているという説があります。
赤ちゃんの特徴として挙げられるのは以下の通り。
まんまるな顔、やや寄り目気味の大きな瞳、全体的に中央に寄った目鼻の各パーツ、ピンク色のほっぺた、歯が生える前の富士山口、むちっとした腕、小さな手足。
一年ほど前に産まれた友人の子を思い出しながら書き出しましたが、きっとまだまだありますね。
可愛いキャラクターを作りたいときはこれらの特徴を参考にすると良いそうです。
想像の中でも可愛い赤ちゃん、恐るべし。
さいごに
皆さんは何を見て「kawaii」を感じますか?
またその時の表記はどうでしょう?ひらがな?カタカナ?漢字?
無意識の感嘆符のように口から出る「kawaii」を考察してみると、面白い発見があるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまた~。