株式会社クロコ | QUROCO, Inc.

Staff Blog

theoryandpath
2021.12.13

ビジネス書を読むより『音楽』を聴こう

こんにちは、クロコの森です。

私は音楽が好きです。聴くのはもちろんなんですが、青春時代はプロを目指してバンドを組んでいたりして、生活の中にはずっと音楽があり、音楽を通してたくさんの学びを得たなぁと思っています。

そして私が株式会社クロコという会社を立ち上げてから10年程がたちまして、音楽が人に与える影響はビジネスにおいてもとても重要だと日々感じているので、今回はそのお話をしたいと思います。

ビジネスの要点にはいつも「音」が関係していました。

人の心を動かすには【音感】が重要

売れている芸人さんは音程をはずさない、という説があります。これは、島田紳助さんが吉本NSCの講習内で言っていた話として有名なので、ご存知の方も居るのではないでしょうか?

ドミソの和音を奏でているときに半音ずれた音が入ってくると、聞いている人に違和感を与えてしまい場になじまないので、人の心は動かせないんですよね。

売れている芸人さん、イコール人の心を動かせる人の話す音をよく聞いてみると、トークやネタをする時に音程をはずさないんです。

例えばハリウッドザコシショウさん。彼の有名なネタは、普通のモノマネをした後に誇張しすぎたモノマネをする流れになっていますが、前半でドミソの音程を出したら、後半の誇張モノマネでは絶対に和音を出すんです。その和音を聞いて人は心地よく感じるし、だからこそ感情が動いて笑いが起こるんですよね。

ビジネスの場でも同じで、極端に言ってしまえば、プレゼンテーションでも音程をはずさなければ人の心を掴むことができると思っています。それは内容うんぬんに関わらず、といっても過言ではないくらいです。それくらい、コミュニケーションをとる上で音は大事なものだと思うんですよね。

なぜ、内容よりも音が大事なのか。それは、「音」が目で見るものより脳の階層の奥の方に訴えかけ、本能的なところを揺さぶるからです。そのため言語で理解してもらおうとするよりも、音程で訴えかけた方がその場の心を動かしやすいのです。

せっかく良い内容のプレゼンでも「音」を外すと相手の深層までは響かない、と感じます。

ムーブメントは音楽が一番最初にくる

「音」が私たちの原始的なところを刺激して感情に働きかけることからわかるように、流行の最先端をいくのは音楽だと思っています。音楽が時代の一番先にきて、それが可視化されてアートやデザインに落とし込まれる。そこから少しずつ言語化されていってビジネスに浸透していくものだと思います。

「ムーブメント」が浸透する順番

それを踏まえて私が感じているのは、音楽は進化を続けてきているのに、街中の風景はずっと変わっていないということです。つまり、最先端の音楽がデザインやアートに落とし込まれる前の状態なんですね。そして今後は、音楽の変化がデザインやアートに影響してくるターンになるので、見える景色が徐々に変わってくるんじゃないかなと思います。

例えば看板のクリエイティブが変わったり。「この看板がここにあると違和感があるな」と感じることがあると思いますが、そう感じさせるのは、たいてい最新の”イケてる”お店のデザインなんです。”イケてる”お店は、ある空間の中に異質のものをつくって人を惹きつけることができるんですよね。

そこを理解すると、音楽が浸透していく順番では末にあるビジネスで、人の目を引くモノをつくりたいと考えるなら、今の音楽を聞いている人が”新しい”と感じるデザインが必要なことに気づくと思います。

そのために、ビジネス書を読むより『音楽を聞け、アートを見ろ』ですね。

ビジネスの勉強も大事ですが、感性を磨くことがより大事だと個人的には思います。

ビジネスは感覚思考に変化している

突然なんですが、「今、日本でいちばん売れているアーティストは?」と聞かれたらあなたは誰と答えますか?

私も考えたのですが、ピンと来る人がいなくて。この多様化と言われる時代に、音楽も様々なジャンルに枝分かれしてきて、個人個人が好みにマッチする音楽を聞くようになったから、昨今は「流行りの音楽」というカテゴライズがなくなってきたのかなと思います。

みんなが共通して聞いている音楽がないということは、みんなが共通して使うサービスもないだろう、という風に思います。これまでは流行の音楽から「多くの人はこういう感覚だ」という最大公約数的にロジックを組み立てられました。しかし現在は、音楽のジャンルが細分化してそれぞれが技巧的になっているので、ロジックを導き出すことが難しくなっているからです。それならば、言語化できない部分の「感覚・感性」に訴えかけていくことが大切なのではと思います。

実際にビジネスの現場でも、感覚思考が強くなってきているなぁと感じます。

例えば私が経営の参考にしている会社は、デザイナーがたくさん所属しているデザイン会社なんですが、実際の主な事業は経営コンサルタントです。要するに、事業にデザイン的な趣向を取り入れているということです。また、テクノロジーを駆使したアート作品を展示することで有名な会社では、音楽が言語化されてビジネスに浸透する前の、デザインの段階で事業を具現化しています。どちらの会社も、一部の層に深く刺さるよう感覚に訴えかけているんですね。

そして私は「クロコはどういう音楽を鳴らすのか」ということをゴールに設定して、逆算した会社の経営をしていきたいと思っています。

ビジネスはエンターテイメントだと考えて「クロコの音楽」を表現していきたいと思います。

まとめ

以上をまとめると、人に何かを伝える時には音程をはずさないのが大事ということです。私自身、今では会社の代表として言葉を発する立場となりましたが、昔は人前で話すことが苦手な方でした。「音程で訴えかけえる話し方」を意識することで、様々な場面に活かされていると実感しています。

また、ロジックで言語化するのが難しくなった世の中で支持されるものを生み出すには、感性を磨いて趣向性を高めていくことが必要なんじゃないかなと日々感じています。

この2つの共通点が「音」です。

このブログで、ビジネスにおける「音」の重要性について考えてもらえるきっかけになればとても嬉しいです。

Author
モリ
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