Perfume The Best “P Cubed”~個人的解説を添えて~
こんにちは、クロコの木村です。
9月18日(水)に発売されましたPerfumeのベストアルバム「Perfume The Best “P Cubed”」をゲットしてまいりました!今回はそちらに収録されている全52曲の楽曲の中から厳選に厳選をかさねた5曲について、超個人的なおすすめポイントを交えて紹介していきたいと思います!
※本来なら、全楽曲あますことなく魅力を伝えたいところではありますが、私のPerfumeに対する愛情過多により読んでくださる皆様が胃もたれを起こしてしまう可能性が懸念されますので、泣く泣く5曲に抑えました…
「ポリリズムなら知ってる!」「バレンタイン時期になるとチョコレイトディスコが色んな所から聴こえてくるよね」「のっちの顔が好きです」「モテキで森山未來が踊ってた!」などなど… 皆さんの記憶の中で生きるPerfumeの印象は様々だと思います。
それくらいの予備知識があれば充分です!
この記事を読んで「久々に聴いてみようかな~」なんて思っていただけたら幸いです。それではさっそくまいりましょう!
1.不自然なガール
「片思い」という感情表現の秀逸さ
2010年4月14日に「不自然なガール/ナチュラルに恋して」両A面シングルとして発売された一曲です。
こんな雨の日にきっと 歩くキミを見つけて
Perfume「不自然なガール」 歌詞より引用
急に傘をしまえば気づいてくれるのかな
片思いに悩む女の子の情景をこんなにも可愛らしく切なく表現するかと感動し、初めて聴いたときに唸り狂ったワンフレーズとなります。
「雨の日に傘をさして歩いている顔の見えない”キミ”のことを私ならきっとすぐ見つけちゃうのに、急に傘をしまったり不自然な行動をとるわたしにさえ”キミ”は気づいてくれるかどうかわからない」
といったところでしょうか。なんといういじらしさ!こんな時代もあったのかな、なかったのかな、、どうだったかな。あの頃の自分を抱きしめてあげたくなりますね。(たぶんあった)
まるで対照的なもう一曲との関係
両A面シングルの「不自然なガール」と「ナチュラルに恋して」ですが色々な面で対照的な二曲となっています。
タイトルに使用されている”不自然”と”ナチュラル”、歌詞の内容として描写されている”片思いの女の子の苦悩”と”長い付き合いのカップル”、 ”キャッチ―でポップなアップテンポ”と”引っ掛かりのあるビートのスローテンポ”という曲調。
これらの対比を強調する理由はなにかと考えたときに思い浮かんだのが、歌詞の中で対照的な恋をしている女の子ふたりの相手となる”キミ”は実は同一人物なのではないかという点です。 そう考えると歌詞に登場する各ワードの辻褄が合ってしまうのです。
そんな二曲を同シングルに収めてしまう遊び心のある構成に気づいた瞬間、当時高校生のわたしは誰に発信することなく部屋でひとりにやついておりました。懐かしく愛おしいです。
2. FAKE IT
シングルB面からの大躍進、いわゆる「スルメ曲」
2010年11月10日に発売されたシングル「ねぇ」のカップリング曲となります。
世界で一番好きだ 的な
Perfume「Fake it」歌詞より引用
あなたしかいらないのよ 的な
あなたのために生きるわ 的な
ことなんて絶対に今は言わないわ Fake it
CD音源で聴いたときはサビの各フレーズにつく「的な」の音がころころっとしていて耳に残り、大人な恋愛の駆け引きを描写した曲かと思いきや、あまりにわがままで幼稚な女の子の主張が詰め込まれた歌詞に「なんだか可愛いな」という印象止まりでした。この楽曲がわたしの中で開花したのは確実にライブで生を体感してからです。
ライブが至高!聴いて見て踊って感じて好き度が上昇!
Perfume 3rd Tour 「JPN」に参戦した際に
地鳴りのようなベース音とお腹をドンドンと叩いてくるキック音、それに合わせて髪の毛を振り乱しながら心底楽しそうに跳ぶPerfumeたちの笑顔を見て、一気にこの曲の虜になりました。
会場全体が自分の体感で音を楽しんで揺れている光景に、まさかアイドルのライブで縦ノリの曲に合わせながら一体感を感じる日が来るとはこの瞬間まで思いませんでした。
なのでこちらの動画についてはあえてミュージックビデオではなくライブ映像にて紹介させていただきました。ぜひあの無我夢中で音楽を全身で楽しみたくなる感覚を皆さまにも味わっていただきたいです!
3.マカロニ
じんわりと染み込んでくる温かさ
2008年1月16日に「Baby cruising Love/マカロニ」両A面シングルとして発売されました。
「ふたりで寄り添っていく上で愛情温度の変化と上手く付き合っていくことが大事」という内容の、まるで恋愛の教科書のような歌詞は歳を重ねれば重ねる程に、理解できるようになってきました。
温度を間違えるとグツグツ沸いたスープの中でマカロニは溶けてしまいます。マカロニの美味しい、丁度いい温度を保つにはどうしたらいいのかとお互いの明日を考えている時間がきっとお互いの為になっていく。と、マカロニ先生から学びました。理解はできるようになったので実践できるように頑張ります…
彼氏目線で楽しむミュージックビデオ(全方面に大感謝)
マカロニMVに関わった方々全員にわたしは感謝を伝えたいです。
「わたしをゆかちゃん(かしゆかさん)の彼氏にしてくれてありがとう!!」と。
8mmフィルムカメラで撮影されたMVはまるでPerfumeとデートしているかのような錯覚を起こします。荒川の河川敷ではしゃぐ姿に可愛いが決壊しあふれてきてしまい何度目頭が熱くなったことか。わたし個人の楽しみ方ですが、秋の夕方にイヤホンでマカロニを聴きながらお散歩すると自分が可愛くなった気になるのでとてもおすすめです。
4.FUSION
「結成して17年、私たちは初めて、別々のステージに立つ。」
NTTドコモによる新プロジェクト「FUTURE-EXPERIMENT」の第一弾として、5G回線やMMTといった通信技術で生中継されたPerfumeのパフォーマンスにて初披露され話題になった楽曲です。
かしゆかはロンドン、あ~ちゃんは東京、のっちはニューヨークと距離の離れた3箇所からの同時中継となっております。3人のパフォーマンスは全くタイムラグが無く進んでいき「本当に距離の離れているところにいるのか?」と疑ってしまうほどです。
いつだって想像の何倍もすごい景色を見せてくれる3人
この生中継では、指や角度の少しのズレもなく踊るPerfumeの姿に現在の通信技術でいかに映像や音声の遅延を少なくできるかが証明されたうえに、3人の絆も感じました。
「離れていてもつながっているしそばにいるっていうのを、今回通して実感して。さらにPerfumeが強くなった気がします。」というかしゆかさんの言葉がとても力強かったです。日々最高を更新し続ける彼女たちに改めてこれからもついていこうと感じた曲でした。
5. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
3人の少女に与えられたたくさんの希望が詰まっている一曲
メジャーデビュー後、初のアルバム「Perfume~Complete Best~」にて唯一の新曲として収録された楽曲となります。
Perfumeのデビュー当初、楽曲プロデューサーの中田ヤスタカ氏は「Perfumeのアルバムを作成するならベストアルバム的なものは作りたくない」「完全オリジナルの1枚をつくりたい」と語っていました。ですが実際アルバムをリリースするとなった時に、アルバムのタイトルには” Complete Best “の文字が。そして新曲は「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」の1曲のみ。
上記に加え、同時期に活動していた同事務所のアイドルグループが次々と解散している背景がありました。実際Perfumeさんも当時のことを振り返り「いつ契約を打ち切られるか。いつ広島に帰されるか。びくびくしながら歌ってました。」 と語っています。
ここにあったかもしれない最後
もしかしたらPerfumeが世の中に出す最後の音楽がこの「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」だったかもしれない。そう思いながら聴くと歌詞や音のひとつひとつに鳥肌が立ってしまいます。
いまやライブでの定番曲となっており、大きなステージの真ん中でキラキラを放ちながら誇らしげにこの曲を披露する3人に「全力でステージに居続けてくれてありがとう」という気持ちになります。心がぎゅっとしてめげてしまいそうな時、そっと強さと勇気をくれるわたしのファイトソングです!
最後に…
印象に残る楽曲はありましたでしょうか?
この記事を書くにあたって、改めて思い出をたどりながら楽曲を聴きましたが、懐かしく感じる部分も新たな発見もたくさんあり、好きな音楽っていつまでも色あせないなって感じました。
今回紹介しきれていない素敵な楽曲もたくさんありますので興味がありましたらぜひ聴いてみてください。 最後までご拝読いただきありがとうございます!
Have a nice day!