「季語」を知りたい!四季を彩る言葉たち
クロコのX(旧Twitter)アカウントではほぼ毎朝天気の話題を投稿しています。
投稿されたものを振り返ると、気温の変化などが分かるようでちょっと面白いです。
クロコくん公式X(旧Twitter)(https://twitter.com/qurocokun)より
時々季節に絡めた投稿もするのですが、そこでふと「季語ってふわっとしか知らないかもしれない」と気付きました。
ということで、今回は季語について色々調べてみます!
読んでくれた方に季節を感じていただけたら嬉しいです。
最後までどうぞよろしくお願いします!
季節の区切り
そもそも季語とはなんぞや?というところですが、これは俳句などで用いられた「季節を表す言葉」のことです。
現代でも手紙やメールの挨拶で使用することがあります。
では次に季語を使う期間について。
冬の時期は大体11月、12月、1月の季語が当てはまるようです。
細かくいうと11月8日頃から2月3日の間とのことですが、暦の数え方は少し複雑なので今回は大まかにいきます。
その区切り方でいくと、2月、3月、4月が春。
5月、6月、7月が夏。8月、9月、10月が秋となります。
東北に住んでいると、冬がもっと多くて春と秋がこれよりも短く感じますが…日本は縦に長いので、そういうものですよね。
冬を表すたくさんの季語
さて今現在は12月ですが、どんな季語を使えば良いのでしょうか。
いくつか例を挙げながら意味について触れていきましょう。
【冬至(とうじ)】
私は冬至カボチャが大好きです。
無病息災を祈り美味しいものを食べたり温かい柚子湯に入ったりする冬至ですが、これは一年の中で最も昼が短く夜が長い日を指します。
今年の冬至は12月22日。まもなくですね。
【大晦日(おおみそか・おおつごもり)】
ご存じの通り12月の最後の日。
実は「晦日(みそか)」は30日のことを指すそうです。「三十路」を「みそじ」と読むように、三十を「みそ」と読み、月の変化を表す「晦(かい)」という字に当てたんですね。
暦が変わり、一か月が30日の月と31日の月が生まれたため、「晦日」は「月の最終日」を表す言葉に変化していきました。さらに12月は一年の締めくくりなので、「大」をつけて「大晦日」となります。
ちなみに大晦日の前日である「小晦日」は「こつごもり」と読み、こちらも季語として使えます。
【小春日和(こはるびより)】
実は春の言葉ではなく秋の終わりから冬の始めにかけた季語なんです。ご存じでしたか?
「小」という字は使いどころによって様々な意味になります。
先ほどの「小晦日」では、晦日には少し届かない、という意味で「小」がつけられていました。
一方「小春日和」における「小」は、似ているけれど少し規模が小さい、という意味だそうです。
時期は秋冬だけれど春のように暖かい日、ということですね。
【寒昴(かんすばる)】
昴(すばる)とは、牡牛座に含まれているプレアデス星団のことで…と色々調べて書いてみましたが、ざっくりいうと冬の時期に綺麗に見える星の集団のことだそうです。
語感も意味もなんだか美しい!
【山眠る(やまねむる)】
静まり返った山の様子を表した言葉。
たくさんの生き物が息づく雄大な山が「眠る」と聞くと、四季のある国に住む身としてはすんなり冬のイメージができるな、と思います。
冬眠する生き物や雪がしんしんと積もった樹々など、人によって色々なものを想像するでしょう。
季語はこれ以外にもたくさんあります!調べれば調べるほど奥が深いです。
ちょっと脱線:なぜ神無月?なぜ師走?
神無月(かんなづき)、師走(しわす)は、それぞれ10月と12月の異称です。
ちなみに11月は霜月(しもつき)といいますが、こちらは字面から由来が分かるような気がします。
では、神無月の名前の由来は何でしょう?
これは「日本全国の神様が出雲へ出かけていくため地方から神様が大勢いなくなるから」です。
ちなみに地方が完全に留守になるわけではなく、出雲へ出向かない神様もいるのだとか。
日本には「八百万の神」がいると言われるだけありますね。
さらに、神様たちが集まってくる島根県の出雲地方では、10月を神在月(かみありづき)と呼ぶそうです。
そして師走は、読んで字のごとく「師が走る」ほどに忙しい月ですね。
この場合の師匠はお寺の僧侶のことで、お経をあげるために東奔西走することから付けられたという説があります。
もちろん、これらの月の呼称も季語になりますよ!
手紙に使ってみたい
冒頭で述べた通り、季語は手紙やメールで用いる時候の挨拶としても使用できます。
綺麗な言葉をさらりと使えたら格好いいなぁ、と思います。狙った感じを出さないのは地味に難しい!
臨機応変に、TPOに合わせた言い回しをもっともっと勉強していきたいです。
そして、季語と指定された言葉でなくても、文章の中に季節の変化を織り込むことはできます。
貰った手紙を後から読み返した時に、ふいにその時の空気が思い浮かんだらとても素敵ですよね!
変化があるからこそ日本の四季は美しく、それを表現する言葉もたくさん生まれたのだな、と改めて実感しました。
さいごに
このブログを以前から読んでくださっている方は、私が日本語大好きマンであることをご存じかと思います。
今回も例によって、日本語の美しさを再認識する回になりました。
季語、良いですね!
今後も季節を表す言葉に注目しつつ、クロコのX(旧Twitter)アカウントも見ていただけると嬉しいです!
クロコくん公式X(旧Twitter)(https://twitter.com/qurocokun)
最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまた~。